第229章 他に用事がある

昴は努めて明るい口調で親友の罪悪感を拭おうとしたが、修の表情が晴れることはなかった。それどころか、その顔には苦渋と葛藤の色がより一層濃く滲み、何かに引き裂かれそうな苦悩さえ見て取れる。

昴はその微かな異変を敏感に察知し、怪訝そうに問いかけた。

「修? どうしたんだ? まだ何かあるのか?」

その様子を静かに見守っていた橘凛が、修の代わりに口を開いた。淡々とした口調で、彼が言い淀んでいた事実をスバルに告げる。

「スバル、北畑修の父親は毒に侵されているの。早急な解毒治療が必要よ。それに、叔父の身柄は押さえたとはいえ、彼は長年にわたって北畑家内部に根を張ってきたわ。その勢力は複雑に入り組んで...

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